オランダ政府観光局 塚越 友美 様
http://www.hollandflanders.jp/

「ひまわり」などでおなじみのオランダを代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホは2015年、没後125年を迎え、これを記念したイベントが各地で開かれます。記念年のテーマは、ゴッホが後世の芸術家たちに影響を与えて続けてきたことを踏まえ、「125年のインスピレーション」。作品を堪能できる美術館や画家の故郷など記念年にじっくりと回ってみたいスポットをご紹介します。

アムステルダムのゴッホ美術館
Van Gogh Museum, Amsterdam
アムステルダムでゴッホ美術館を外すわけにはいきません。単に作品が見られる場所というだけでなく、芸術を愛する人にとってインスピレーションの源であり、ゴッホという人物をその絵画、素描、手紙を通して知ることができる場所。展示エリアへ足を踏み入れた瞬間、すぐにゴッホの世界に包まれるのを感じるでしょう。また、ゴーギャンを筆頭にゴッホと同時代の19世紀の画家たちの作品が美術館のコレクションにダイナミズムを与えています。毎年、美術館では様々な企画展を開催していますが、没後125年には、エドヴァルド・ムンクとゴッホの共通点を取り上げたユニークな特別展が開催されます。2015年9月25日から2016年1月17日まで、ノルウェーのムンク美術館協力のもと名作「叫び」を含めた作品がゴッホ美術館にやってきます。

ゴッホ美術館(英語)
開館 毎日朝9時〜17時(毎週金曜日は夜10時まで)

 

クレラー・ミュラー美術館
Kroller-Müller Museum

アムステルダムのゴッホ美術館と共に、ゴッホ2大コレクションの双璧をなす「クレラー・ミュラー美術館」は、国立公園の緑豊かな森に鎮座しています。春から秋にかけては、園内の無料の自転車で散策したり、自然の中に配された野外アートと共に森林浴も楽しめます。
芸術愛好家ヘレン・ミュラーがその熱意をライフワークとなる膨大な絵画蒐集に注ぎ、1938年この美術館が誕生しました。中核となるゴッホの作品に加え、ルノアール、モネ、スーラ、ピカソ、モンドリアンなどがあります。ヘレンが一番気に入っていた画家はフィンセント・ファン・ゴッホ。そのおかげで美術館は「夜のカフェテラス」「糸杉と星の見える道」などの傑作を含むゴッホ各時代の作品を幅広く所蔵しています。

没後125年を記念して、2015年4月25日から9月27日まで特別展「ゴッホとその仲間たち」が開催されます。19世紀末の伝統的な絵画のジャンル(静物画、風景画、自然を描いたもの、都市の風景、肖像画)に沿ってゴッホの油絵及び素描画50点以上を展示。また同時代の画家作品との比較・・・たとえばゴッホの風景画とセザンヌの風景画を並べるなど、同ジャンルの作品を比べゴッホの独創性を探る興味深い展示となります。

クレラー・ミュラー美術館(日本語ページあり)
開館 月曜日と1月1日を除く毎日朝10時〜17時

 

ゴッホの作品を堪能したら、ゴッホの故郷を訪れてみよう!

生まれ育ち、初期の代表作「馬鈴薯を食べる人々」を描いたオランダ南部のブラバント州に、ゴッホのルーツがあります。後の人生の基盤となる、農村、田舎、シンプルな生活といったものへの愛を、ここで育みました。若き日のゴッホの人生を彩ったスポット、誕生の地ズンデルトや少年時代を過ごしたヌエネンのゆかりの地を歩いて、画家が子供のころ目にした建物や風景を眺めてみませんか?画家として出発点もここにあります。ブラバントを歩けば、よりゴッホを身近に感じられるでしょう。

主な見どころ
ズンデルトの「フィンセント・ファン・ゴッホの家
ヌエネンの「フィンセンター」と「ファン・ゴッホ村」
デン・ボスの「ノールドブラバント・ミュージアム
参照 ゴッホが若き日を過ごしたブラバントの見どころ(日本語)

 

ゴッホ故郷の夏のお祭り

ズンデルトは人口2万人ほどの小さな村。この村が1年に一度、最高に盛り上がるのが、村の人口の4倍近くの人が観覧にやってくる夏の花パレード。地区ごとにチームとなり競い合って作る巨大な山車は、ボランティアの手により何週間もかけて準備されます。山車を彩るのは夏の花ダリア。数百万の花を使い、芸術家の故郷らしく独創的なデザインの作品が毎年生み出されています。2015年は9月6日開催を予定。

ズンデルトの花パレード公式サイト(英語)

 

次号のバトンタッチの方は、
エールフランス/KLMオランダ航空 斉藤 宏幸 様
にご登場いただく予定です。